2024/11/03

おはようございます、砂嵐です。
不労所得体制を1日でも早く構築して自由な時間を取り戻したいものです。
今回は20代のうちは非課税投資として確定拠出型年金制度をメインに据えることをオススメできない理由について書きたいと思います。
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目次
はじめに
貯金から投資、また老後に備えた資産形成として確定拠出年金制度(DC)が積極的にアピールされるようになりましたよね。
確定拠出年金には個人型と企業型の2種類に分かれます。
個人型の方はiDeCoという名称で呼ばれています。
どこかで耳にしたことがある方も多いと思います。
企業型の方は、文字通り企業で加入できる確定拠出年金制度です。
既に加入されているサラリーマンの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確定拠出年金制度のメリットの一つに税制優遇措置が存在
・掛金が全額所得控除の対象(個人拠出分)
iDeCoなら月々の掛け金全額が所得控除の対象になります。
企業型DCなら個人で掛け金を上乗せした分が所得控除の対象になります。
・運用益は非課税
一般の金融商品の場合、得られた利息に対し源泉分離課税(20.315%)がかかりますが、DCでは非課税のため運用益をまるまる受け取れます。
・受け取るときにも税務上のメリットがある
年金で受け取る場合:他の公的年金と合算し、公的年金等控除が受けられる。
一時金で受け取る場合:退職金などと合算し、退職所得控除が受けられる。
20代での一般平均年収では節税メリットがあまり享受できない
確定拠出年金制度では掛け金を所得控除とすることが可能になります。
これでどの税金が節税になるのかと言いますと、主に所得税と住民税です。
しかし、20代で一般的なサラリーマンですと年収は300万円前後という方が大半なのではないでしょうか。
特に所得税は累進課税のため、所得が多い人ほど節税メリットを享受できるような形になります。
非課税というメリットは確かに大きいですが、年収が低い20代のうちは意外と節税できる額も少なかったりします。
こちらに関してはデメリットとは言えませんが、次の方が大きなデメリットです。
40年近くお金を引き出せないというリスク
確定拠出年金制度では、拠出金が60歳になるまで受け取れないことがデメリットの1つになります。
つまり途中解約の概念が無いということになります。
特に自分が20代の場合は、払った掛け金は約40年近く引き出せないことになります。
いざ何か不測の事態が発生してお金が必要になったとしても、確定拠出年金で運用しているお金を当てにすることが全くできないのです。
日本の公的年金制度が今後どうなるか想像もつきませんし、時間を見方につけて老後の蓄えを作ることは確かに大切です。
しかしそれ以上に20代では老後を迎えるまでの40年近い現役時代のお金のことを考える方がもっと大切です。
20代ではつみたてNISAをメインに据えよう
非課税で投資できる制度としてつみたてNISAがあります。
つみたてNISAの概要は別記事にまとめてありますのでご参照ください。
つみたてNISAならいつでも売却できるので、不測の事態が発生した時の緊急資金に充てることが可能になります。
今20代の人がつみたてNISAを始めて2037年の適用期間が終わった頃にちょうど40代になります。
そこから確定拠出年金制度をメインに据えて老後資金の作成を始めても十分に間に合います。
40代から始めても確定拠出年金制度では20年運用できる期間が残されていますからね。
むしろ40代から確定拠出年金制度をメインに据えることで、年収のちょうどピーク時期に節税メリットも多く享受できる体制に持っていく方が良いと私は考えています。
おわりに
いかがだったでしょうか?今回は20代のうちは非課税投資として確定拠出型年金制度をメインに据えることをオススメできない理由について記載してみました。
よく長期の非課税投資制度の比較で上がってくる確定拠出年金制度とつみたてNISA制度ですが、どちらにも年代に合ったメリット・デメリットが存在します。
なお私個人としては確定拠出年金制度自体は積極的に活用した方が良いと考えています。
何よりも非課税で長期運用を60歳まで最大40年近く続けることが可能だからです。
しかしデメリットにも書きましたが、60歳になるまで拠出金を引き出せないという点をしっかりと考慮に入れて、現役時代のライフプランも考える必要があるわけです。
特に20代のうちは非課税の資産運用制度だからと言ってメインに据えるのは却ってリスキーだと考えています。
同じ非課税で投資できる制度ならば、若いうちは任意のタイミングで売却可能なつみたてNISAの方をメインに据えることをオススメします。
また現在確定拠出年金制度に入っている方は、40代になってメインに据えるまでは最低限の月5,000円の掛け金で十分だと私は思います。
少しでも参考になることがあれば幸いです。
それでは砂嵐でした、ハブアナイスデイ。
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