2024/11/03
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初めての方ははじめまして、いつも見てくださってる方は感謝御礼、砂嵐です。
この記事ではリピート系FXの注文内容を決めるうえで取ってる基本戦略を全てまとめたものになります。
長文になりますが、項目別に分けて説明していますので、どうぞ最後まで読んでいただければ幸いです。
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目次
はじめに
本記事で解説している自動リピート系FXでの注文設定のベースは以下記事での手動売買がベースになっています。
併せてお読みください。
また、本記事での自動リピート系FXでは松井証券MATSUI FXを利用しています。
1通貨単位から自動売買が可能な画期的なシステムですので、興味がありましたらぜひ口座開設をお願いします。
通貨ペアの選択
通貨ペアを選択する際に考慮すると良い項目については以下記事にてまとめております。
砂嵐は以下の2通貨ペアで取引を行っています。
AUD/NZD(豪ドル/ニュージーランドドル)
なお今後取引通貨ペアを追加する際の採用優先度は以下のように考えています。
2位:スワップポイントがプラスまたはゼロ
3位:ドルストレートペア
4位:クロス円ペア
また、何が要因で為替レートに変動が生じやすいのか、通貨別に分けましたので、参考にしてください。
基本的にコロンより左側の事柄が上昇すればその対象通貨は買われやすく、下落すればその対象通貨は売られやすくなるという構図です。
農産物価格:NZD
政策金利等:USD,JPY,GBP,EUR,CHF
1本あたりの発注ルールの確認
自動売買系FXでは漏れなくIFD注文が使用されています。
こちらはユーザーがコントロールできる領域では無いのですが、文言を改めておさらいしておきましょう。
以下外為どっとコム様から解説文を引用して説明します。
新規注文と決済注文を同時に発注する注文方法です。具体的には「もし○○円になったら新規で買い、その後○○円になったら決済したい」という場面で使います。
新規注文から決済注文まですべて自動で行ってくれるため、注文後は取引画面を開いていなくても約定して取引を完了させてくれる便利な注文方法です。ちなみに新規注文が約定しなければ、決済注文が発動されることはありません。
大枠の注文手法の選択
ハーフ&ハーフ注文と呼ばれる手法を採用しております。
リピート系FX界隈でよく使われる注文手法です。
ハーフ&ハーフ注文とは、売買注文の転換点となるレートを任意の場所で決めて、上側ではショート(売)注文、下側ではロング(買)注文を出す手法を指します。
売買転換の区切りとするレートの算出方法は、以下の通りです。
例外1:直近数年間のレンジ相場の上値と下値の中間値を採用
例外2:過去数十年間における上値と下値の中間値を採用(USD/JPY)
例外3:クロス円通貨では、ドル円のレートを高値200円,安値80円と仮定し、相手方通貨の対ドルレートの高値および安値とかけ合わせた仮想レートの中間値を採用
以上の説明のイメージとしては以下画像をご参照ください。
松井証券FXの自動売買(リピート注文)画面の紹介
こちらが実際の松井証券MATSUI FXの自動売買(リピート注文)設定画面のスクリーンショットになります(2024年10月撮影)。
画面右側のチャート上に注文エリアがリアルタイムで反映され、視覚的に注文内容を理解することが可能な構成となっており便利です。
なお、こちらで出てくる文言をベースに今後の解説を行います。
他業者を利用の場合は、置き換えながら考えてみてください。
注文レンジの決定方法
自動売買(リピート注文)の注文レンジの設定
証拠金の運用効率向上や後述するストップロスレートの導入を勘案し、上記ハーフ&ハーフ注文の項で計算した売買転換レートを基準に、100pips刻みで注文レンジを決定しています。
例として砂嵐がトレードしているルールでEUR/GBPの注文レンジの設定例ですと以下のようになっています。
転換レートは1EUR=0.7800GBPです。
・買い注文
0.7700~0.7820
0.7600~0.7720
0.7500~0.7620
↓以降100pipsずつ減少
・売り注文
↑以降100pipsずつ上昇
0.7900~0.7780
0.7800~0.7680
0.7700~0.7580
なお松井証券MATSUI FXの場合ですと、買い注文の上限レンジおよび売り注文の下限レンジの設定は、以下のように計算してください。
100pipsよりも高いor低い値を入力しないと想定した間隔で発注が出来ませんのでご注意ください。
計算方法は以下の通りです。
・買い注文
下限レート+((100/注文値幅pips-1)×注文値幅pips+益出し幅pips)/10000(クロス円ペアの場合は100)
・売り注文
上限レート-((100/注文値幅pips-1)×注文値幅pips+益出し幅pips)/10000(クロス円ペアの場合は100)
実際の発注エリアを計算
② ①で算出した値を2倍する
③ ②の値の1の位の数字を切り上げる
現在のレート値を基準とし、上下でそれぞれ上記の値幅分注文するので、実際には1日平均変動値幅過去データの約4倍が注文エリア範囲となります。
例えばある通貨ペアで1日の平均変動値幅過去データが92pipsとすると、注文エリア幅は190pipsとなります。
これを上下で190pipsと設定するので、実際は380pips分の注文エリア幅となります。
なお実際に注文を出す際は、エリア範囲幅は変えずに現在のその通貨ペアのレート値を基準にエリアを動かします。
こちらも砂嵐が実際に使用しているEUR/GBPでの例を示します。
注文設定エリア幅は現在地レートから±280pips分です。
現在レートが1EUR=0.8400GBPとすると、注文設定範囲レートは、”0.8260~0.8540″となります。
自動売買(リピート注文)での注文レンジで発注
実際の発注エリアに引っかかる範囲で、自動売買(リピート注文)の発注を行います。
例としてEUR/GBPの通貨ペアで説明します。
現在レートが1EUR=0.8400GBPで注文設定範囲レートは”0.8260~0.8540″とします。
注文は以下のように①~④の4分割での発注となります。
①0.8600~0.8480
②0.8500~0.8380
③0.8400~0.8280
④0.8300~0.8180
注文値幅の設定
注文間隔を設定する項目です。
10pips,20pips,40pipsの中から投入資金量に応じて選択してください。
砂嵐では20pipsを基本としています。
注文エリア100pips毎での注文本数はそれぞれ、10pips=10本,20pips=5本,40pips=2.5本(2本または3本)となります。
益出し値幅の決定方法
② ①で算出した値を1/2にする
③ ②の値の1の位の数字で切り上げる
例として、ある通貨ペアの1日平均変動値幅が67pipsとしたら、益出し値幅は40pipsとしています。
損切りライン(ストップロスライン)の決定方法
② ①で算出した値を十の位で四捨五入
③ ②の値に益出し値幅を足し算
例えば年間変動値が1000pipsで益出し値幅が40pipsの通貨ペアとすると、ストップロス注文値幅は1040pipsとなります。
なおこれは手動リピート系FXでは注文1本1本に細かく適用していく形になりますが、自動リピート系FXでは発注しようとしている注文レンジの平均約定レートに上記ルールを適用するといった形になります。
これも砂嵐の設定例でEUR/GBPの例を出します。
注文エリア100pipsずつ、注文間隔20pips、ストップロス注文値幅1040pipsと設定しています。
注文エリア0.8300~0.8180とすると、実際に発注が出るレートは以下の5本です。
0.8300
0.8280
0.8260
0.8240
0.8220
こちらの平均レートは0.8260となり、これに1040pips(=0.1040)を足すと0.9300となります。
おわりに
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
以上の基本戦略をまとめると注文レンジナローバンド&運用停止ライン設定の組み合わせです。
この戦略のメリットは以下の2点です。
②損失を限定的に抑えるため
自動リピート系FXでは広い注文レンジでまとめて発注して放置が基本ですが、自分の中ではストップロスレートも設定せずによく実行できるな(;・∀・)と恐怖を覚えていたぐらいです。
なので敢えて自動売買にはせず、面倒でも手動売買に拘っていた部分がありました。
しかし松井証券MATSUI FXに出会ってから、自分の理想にほぼ近い形の注文設定が可能になったので、色々と戦略を練って実験を繰り返し、しっくり来るようになったため、自動リピート系FXの基本戦略として公開しました。
基本戦略は余程大損をしない限りは大幅な修正を予定していません。
しかし環境に少しでも変化があればスピーディーに対応しないと大やけどするのもFXの怖いところです。
緊張感を持って対応していきましょう。
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それでは砂嵐でした、また次の記事でお会いしましょう。